2010年07月12日

7月の定期

 6月は、仙台国際音楽コンクールで、仙台フィル定期はお休みでしたので、2カ月ぶりの登場です。

 さて、7月定期は我らがシェフのヴェロ氏の意欲的なプログラムです。逆に言えば、“通好み”の曲目なので、敬遠されちゃうかも?という感じでしょうか?
 でも大丈夫。20世紀の曲といっても、いたって聴きやすい3曲です。顔をしかめながら聴かなくてはならないような難解な曲ではありません。チャレンジです!

 まずストラヴィンスキー。春の祭典(ハルサイ)があまりにも有名ですが、あのおどろおどろしさから、初心者向きではないかもしれないと思うのは大間違い。結構親しみやすい曲もあるのです。
 作品番号1番の交響曲は(大学の卒業作品だった?)まるで西部劇のような爽快な作品です。プルチネルラは、もとは歌も入るバレエ曲ですが、のちに管弦楽組曲にしました。
 どこかバロック時代の雰囲気がチラホラします。でも、そこはストラヴィンスキー、楽器の使い方がユニークです。トロンボーンとコントラバスのかけあいなんかとっても楽しいです。

 次のマルティヌー、魔チョコも初めて聴きました。なんの解説も読んでいないので、個人的なストレートな感想ですが、面白い曲です。全編“火曜サスペンス劇場”のような展開の曲。
 最初の出だしはまさにサスペンス。なにが始まるのかぞくぞくします。ピアノも入り、フランスの香りとアメリカの匂いが混じったような感じです。バーンスタインやコープランドっぽい響きあり。なかなか楽しめます。
 メインプロのオネゲルですが、副題の“バーゼルの喜び”とあるように、スイスのバーゼル地方の田園風景が目に浮かぶような、素敵な曲です。きれいな旋律と響きで、イギリス風な感じもあって、魔チョコはディーリアスを思い出しました。終楽章では、遊園地のような楽しい旋律も現れます。

ほら、聴きたくなってきたでしょ?
 シェフのヴェロ氏がおいしく料理してくれるはずです。では、また。
posted by machoco at 18:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 魔チョコ
この記事へのコメント
魔チョコさん、いつも楽しい解説ありがとうございます。

今回の定期演奏会は、連日の猛暑を忘れさせてくれるような風を感じるプログラムでした。

ストラヴィンスキーの「プルチネッラ」、私はエッセンスが凝縮された管弦楽版が好き。まるでオケコンのように楽器が活躍し、見ても楽しい!楽員さんもノリノリでしたね。(弦は対面配置で、1stの後方にコントラバス。)

マルチヌーの「トッカータと2つのカンツォーナ」はなんとヴェロさんのプレトーク付きでした。
冒頭の16分音符の無窮動はマルティヌーが生まれ育った鐘楼で見聞きしたであろう近代化による機械の音のイメージとか。
それにしてもこのリズムをきっちりあわせていくのは大変だったでしょう。録音も残しているヴェロさんがおいしく料理してくれました。

オネゲルの 交響曲第4番「バーゼルの喜び」はこれぞ具象、というようにリアルに情景描写をしながらも、なかなか面白いリズムなどが仕掛けられていて秀逸。前曲同様にピアノが肝ですね。
さて、ヴェロさんがクライマックスの謝肉祭の描写を、「ここで私は風に舞う羽がひらひらと空から舞いながら静かに地面に落ちていくイメージを持ちます」と解説した後にその部分のアンコールのサービスが!
そう言われると、本当にそう聞こえちゃう、ヴェロさんのイメージに同調して大喝采でした!
(土曜日の演奏会を聞きました)

Posted by ぶらびさん at 2010年07月26日 14:30
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