2010年10月12日

10月の定期

 まずは先月のお詫びを。マーラーの4楽章で、実演ではホルンが立たなかったそうですね?ステージが狭かったからかしら?

 さて、10月定期は250回記念定期で、ドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』全曲です。約3時間の大作オペラを定期で聴けるなんてそれだけでもワクワクしませんか?
 しかし・・・・ちょっと玄人好み過ぎかもしれません。20世紀の最高傑作のひとつと言われるこのオペラですが、全編暗〜い場面が続きます。

 オペラと言うと“アリア”(劇中の歌)を期待しますが、残念ながらひとつもありません。かろうじてアリアらしいのは、第3幕でメリザンドが歌う『私は日曜の正午の生まれ』(えっ?なんのこっちゃ?)ですが、それとて、オケの伴奏は無し。アカペラです。ほとんど口ずさめるようなメロディーなし、アリアなし、明るい場面なし、これじゃつまらんじゃないか!と思われるでしょうが、そうじゃないんですな。
 お話は、兄嫁(メリザンド)と義理の弟(ペレアス)の叶わぬ恋の物語(はっきり言って不倫話です)兄は(ゴローっていう日本人っぽい名前なのですが)王太子で、弟ペレアスは腹違いです。男やもめのゴローが森で泣いているメリザンドを見つけて連れ帰って後添えにしたのに、兄嫁の若さと美貌に負けた弟ペレアスは兄から奪ってしまうのです。

 “ロメジュリ”っぽい場面もあります。バルコニーシーンじゃないですが、メリザンドの部屋の窓の下で、ペレアスが手を伸ばしたところにメリザンドの長い髪が降りてきて、狂喜したりします。結局は、ペレアスは兄に殺されてしまい。メリザンドも失意のうちに死にます。

 実に暗い話なのですが、全編ドビュッシーの美しい音楽がずーっと流れているわけです。歌詞はフランス語ですが、ひとつだけはっきり聞きとれます。第4幕の二人の場面でペレアスがメリザンドに“ジュ・テーム”(好きだ!)と。
 魔チョコはすごく感動しました。楽しめますよ。
posted by machoco at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 魔チョコ