2011年03月10日

3月の定期

 さあ、3月は今年度最後の定期演奏会です。

 この最後を飾るのは、ドボルザークのチェロ協奏曲シューマンの「春」です。
 まずは、ドボルザーク。聴けばだれでも知っている超有名曲です。日本人の琴線にふれる旋律満載。さすがチャイコフスキーと並ぶ、メロディ・メーカーだけのことはあります。
 この曲は愛称で“ドボコン”と呼ばれます。(なんだか池に落ちたみたいですかね?)“コン”はコンチェルトの“コン”です。ドボルザークには、昨年度の仙台フィル定期にも登場した、素晴らしいヴァイオリン協奏曲もあるのですが、こっちはドボコンではありません。あくまでもチェロ協奏曲が“ドボコン”なのです。

 同じような例では、“メンコン”“チャイコン”があります。(何の曲のことを指しているかわかりますか?)でも、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を“ベトコン”とは言いませんのでご注意・・・ドボコンは素晴らしくイイ曲なのですが、独奏チェロは超難しいのです。テクニックもそうなのですが、どちらかというと、いかに抒情性豊かに弾くか、つまり簡単に言うと、いかに客を泣かせるかが難しいわけです。
 今回はきっと泣かせてくれるはず。ハンカチ持ってお出かけを

 そして、シューマンの交響曲第1番「春」ですが、まさしくこれから春を迎える時季にはピッタリの曲。あふれんばかりの燃えるような春が朗々と鳴り響きます。ウキウキしますよ。自然と身体が揺れだします。
 マエストロ山下が楽しそうに踊るように振っている姿が目に浮かびます。

 シューマンの交響曲は4曲あるのですが、一般に「シューマンのオーケストレーションは下手だ」と言われます。楽器が重なりすぎてもったいないとか、せっかく細かいことをやっているのに、かき消されて聞こえないとか・・。
 誰だ!そんなことを言う奴は!そんなこと、どうでもいいじゃないか!イイ曲は良いのだ

 とにかく魔チョコはシューマン大好きです。皆さんの感想は?
 では。

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2011年02月13日

2月の定期

 寒い冬です。でも冬は寒いから冬なんですな。
 魔チョコは冬、大好きですよ。

 さて2月の仙台フィル定期は、こりゃまた意欲的!東京でも絶対こんなプログラムにはお目にかかれません。
 正直言って“ごく平均的な”クラシック聴きなら、おそらく4曲とも知らない曲でしょう。でも、食わず嫌いはいけません。おそらく、イイ曲見ーつけたと得した気分になるはずです。
 何といってもオススメはルーセルの交響曲第3番です。先月この欄で、変なCD“ストレス”のことをお話しましたが、このルーセルの1楽章も堂々と収録されています。出だしは“変な曲”なのですが、段々ハマってしまいます。
 魔チョコはスコア(楽譜)を持っているのですが、目で追いかけることすら難しい曲です。フランスの交響曲史上屈指の名曲だと思います。強烈なリズム、いわゆる“フランスもの”と思ったら裏切られます。ストラヴィンスキーのようでもあります。とにかくカッコいい曲。お楽しみに。

 次に、サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番ですが、サン=サーンスのピアノ協奏曲の中では最も人気の高い曲らしいです。(魔チョコは第5番“エジプト風”のほうがエキゾチックでお気に入りですが・・)
 非常に華やかなコンチェルトです。変な感想ですが、ピアノの“音の数”がやたら多い。そんなにピアノ弾かせたら疲れるやん!という感じ。それだけ技巧的な曲で、ピアニストの名人芸が堪能できます。楽しみ楽しみ・・。
 1曲目のコダーイのガランタ舞曲は、ハンガリー人のコダーイが幼少期に暮らしたスロバキアのガランタ地方の民謡を題材にした舞曲で、血わき肉躍るといった感じの舞曲です。“剣の舞”でお馴染みのハチャトゥリアン風でも、ブラームスのハンガリー舞曲風でも、ドボルザークのスラブ舞曲風でもあり、初めて聴いても充分楽しめます

 エネスコのルーマニア狂詩曲第2番ですが、通販でCDを注文したのが間に合わず聴けてません。ゴメンちゃい。
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2011年01月09日

1月の定期

 明けましておめでとうございます。

 さて、新年第一弾の定期は、珍しいプログラムです。
 皆さんはメインプログラムの名曲「ブラ1」をお目当てに足を運ばれるのでしょうが、聴きものは、断然2曲目の「弦チェレ」です。オケにとって難曲中の難曲です。
 とにかくカッコイイのです。その名のとおり、弦楽器・打楽器・ピアノ・チェレスタしかなく、管楽器は無いのですが、欲求不満度ゼロ。複雑なリズム、変わった楽器配置(当日ご覧ください)によるステレオ効果。20世紀の傑作です。

 全編少々不気味感が漂うのですが、それがまたゾクゾクします。魔チョコの持っている変わったCDに“ストレス”というアルバムがあります。このCD、聴いていてイライラする曲や、気持の悪い曲を集めたもの(しかし、なぜか全部名曲)なのですが、その中にも堂々と、「弦チェレ」の第2楽章が登場します。曲名に“チェレスタ”とありますが、実際聴いてみるとチェレスタなんてほとんど聞こえず、ピアノが大活躍。でも「弦ピア」ではサマにならん。やっぱり「弦チェレ」です。

 この難曲をいかに難曲っぽく聴かせないかが、オケの腕の見せどころです。ご期待ください。
 1曲目もバルトーク作曲の「ハンガリーの風景」。えっ?これが「弦チェレ」と同じ人が書いた曲?と思うほど、親しみやすいほのぼのとしたメロディ。ハンガリーの民謡がちりばめられた、イイ曲です

 バルトーク2曲を聴いて、ドッと疲れてしまうでしょうが、それを天下の名曲である「ブラ1」で吹き飛ばしていただきましょう!“ベートーヴェンの第10番”とも呼ばれる交響曲です。完成までに21年もかかった、ブラームスの自信作です。最初のティンパニーの強打に始まり、めくるめく甘いメロディの連続。終楽章のカッコよさ。

 これぞ交響曲の“王道”といった名曲です。あまりにも有名なので、教科書的な演奏になってしまいがちなのが玉に瑕ですが、仙台フィルに乞うご期待
 では。
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2010年11月07日

11月の定期

 やー、250回記念定期、良かったですね。魔チョコも仙台まで聴きにいきました。ソリストもオケもみんな良かった。3時間弱の演奏を全然長く感じさせない仙台フィルの表現力に脱帽です。
 あんまり感動したんで、2日目も再度聴いてしまったくらい。200回定期の時より良かったかもしれません。


 さて11月定期は、その200回定期で演奏されたアルプス交響曲です。

 この曲は聴けるだけでもうれしいです。魔チョコが学生の頃は“レコード”で聴くのが精一杯。実演なんで滅多にやらない(やってくれない)曲でした。
 大編成だし、難しいし、最近のオケはどこも上手くなったので、よく演奏されますが、昔は少々辛かったかも。

 交響曲と言われていますが、アルプスの1日を描いた交響詩のようなもので、あまりにもゴージャスな音の世界が
延々続きます。日の出前の暗い夜から日が昇ります。説明しなくてもわかります。日が昇った瞬間は感動的です。

 あれ?日の出のところのメロディ、どっかで聴いたことがあるなぁ?チャイコの悲愴そっくり!

 そして情景は山へ登っていきます。アルプスホルンが聞こえてきますし、牛もいます。途中途に迷ったり、とにかく映画を観てるようです。
 クライマックスは、“嵐”の場面。すごいです。聴いていても、ずぶ濡れになります。ウインドマシンという風の音を出す楽器も登場しますよ。滅多に見られない楽器ですから注目ください。嵐が過ぎると日が暮れて静かに夜になってアルプスの1日は終わります。

 楽器は超絶技巧の連続!これぞオーケストラの醍醐味が存分に味わえる曲です。1曲目は、モーツァルトの第39番。超有名な40番と41番(ジュピター)の前の曲ですが、後期六大交響曲の中で“名前”が付いてないのは、40番とこの39番だけなので、ちょっと損をしてる感じです。純粋に明るい曲で楽しい曲です。この曲には珍しくオーボエがありません。チューニングはどうするのかしら?では。
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2010年10月12日

10月の定期

 まずは先月のお詫びを。マーラーの4楽章で、実演ではホルンが立たなかったそうですね?ステージが狭かったからかしら?

 さて、10月定期は250回記念定期で、ドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』全曲です。約3時間の大作オペラを定期で聴けるなんてそれだけでもワクワクしませんか?
 しかし・・・・ちょっと玄人好み過ぎかもしれません。20世紀の最高傑作のひとつと言われるこのオペラですが、全編暗〜い場面が続きます。

 オペラと言うと“アリア”(劇中の歌)を期待しますが、残念ながらひとつもありません。かろうじてアリアらしいのは、第3幕でメリザンドが歌う『私は日曜の正午の生まれ』(えっ?なんのこっちゃ?)ですが、それとて、オケの伴奏は無し。アカペラです。ほとんど口ずさめるようなメロディーなし、アリアなし、明るい場面なし、これじゃつまらんじゃないか!と思われるでしょうが、そうじゃないんですな。
 お話は、兄嫁(メリザンド)と義理の弟(ペレアス)の叶わぬ恋の物語(はっきり言って不倫話です)兄は(ゴローっていう日本人っぽい名前なのですが)王太子で、弟ペレアスは腹違いです。男やもめのゴローが森で泣いているメリザンドを見つけて連れ帰って後添えにしたのに、兄嫁の若さと美貌に負けた弟ペレアスは兄から奪ってしまうのです。

 “ロメジュリ”っぽい場面もあります。バルコニーシーンじゃないですが、メリザンドの部屋の窓の下で、ペレアスが手を伸ばしたところにメリザンドの長い髪が降りてきて、狂喜したりします。結局は、ペレアスは兄に殺されてしまい。メリザンドも失意のうちに死にます。

 実に暗い話なのですが、全編ドビュッシーの美しい音楽がずーっと流れているわけです。歌詞はフランス語ですが、ひとつだけはっきり聞きとれます。第4幕の二人の場面でペレアスがメリザンドに“ジュ・テーム”(好きだ!)と。
 魔チョコはすごく感動しました。楽しめますよ。
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2010年09月11日

9月の定期

 暑い日が続きます。魔チョコは東京に居るので、死にそうな毎日に耐え続けています。仙台も今年は暑かったですか?

 さて、この記録的猛暑を予想したかのように、9月定期ではスカッとしていただきましょう!
 メインプログラムはマーラーの“巨人”です。“ジャイアンツ”じゃありませんよ。“タイタン”のことです。マーラーの交響曲は長くて難しそう?と敬遠ぎみのあなた!心配ご無用。掛け値なしで、クラシック音楽の中でも1、2を争う『気分爽快』の曲です。
 演奏時間も55分くらいですから、飽きることはありません。グッとくるし、超カッコイイし、老若男女問わずおすすめの逸品です。3楽章は、コントラバスのソロで始まります。珍しいでしょ?難しいんですよ。その旋律は、みなさん絶対知ってます。最近では、引越屋さんのCMでもお馴染みの“あの”曲です。
 そして、この“巨人”という曲はCDではなく、実演でなければ絶対に味わえない“あるポイント”があります。4楽章の最後の、一番カッコいいところでホルンがいきなり立って吹くのです。演出ではありません。ちゃんと楽譜にかいてあるのです。これは実際に演奏会に行って見てみなくては!とにかく暑さが吹っ飛ぶこと間違いなし。きっと帰り途には、みなさんメロディを口ずさんでいるはず。

 今年はマーラー生誕150年のメモリアルイヤーなんですよ。記念にぜひ聴きにきてくださいね。そして今回の定期は、“お得感”タップリ。マーラーの前にはモーツァルトです。このディベルティメントは、“長い”のです。50分近くあります。弦楽にホルンが2本ついた軽快な曲。しかしそこはモーツァルト。美しいメロディなのに、もの悲しい響きが漂います。第3楽章のメヌエットは、誰でもおそらく一度は耳にしたことがあると思います。

 贅沢な2曲の9月定期、行かなきゃ損々!心洗われるモーツァルトとゴージャスな大編成のマーラーで暑気払いしてみませんか?では!
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2010年07月12日

7月の定期

 6月は、仙台国際音楽コンクールで、仙台フィル定期はお休みでしたので、2カ月ぶりの登場です。

 さて、7月定期は我らがシェフのヴェロ氏の意欲的なプログラムです。逆に言えば、“通好み”の曲目なので、敬遠されちゃうかも?という感じでしょうか?
 でも大丈夫。20世紀の曲といっても、いたって聴きやすい3曲です。顔をしかめながら聴かなくてはならないような難解な曲ではありません。チャレンジです!

 まずストラヴィンスキー。春の祭典(ハルサイ)があまりにも有名ですが、あのおどろおどろしさから、初心者向きではないかもしれないと思うのは大間違い。結構親しみやすい曲もあるのです。
 作品番号1番の交響曲は(大学の卒業作品だった?)まるで西部劇のような爽快な作品です。プルチネルラは、もとは歌も入るバレエ曲ですが、のちに管弦楽組曲にしました。
 どこかバロック時代の雰囲気がチラホラします。でも、そこはストラヴィンスキー、楽器の使い方がユニークです。トロンボーンとコントラバスのかけあいなんかとっても楽しいです。

 次のマルティヌー、魔チョコも初めて聴きました。なんの解説も読んでいないので、個人的なストレートな感想ですが、面白い曲です。全編“火曜サスペンス劇場”のような展開の曲。
 最初の出だしはまさにサスペンス。なにが始まるのかぞくぞくします。ピアノも入り、フランスの香りとアメリカの匂いが混じったような感じです。バーンスタインやコープランドっぽい響きあり。なかなか楽しめます。
 メインプロのオネゲルですが、副題の“バーゼルの喜び”とあるように、スイスのバーゼル地方の田園風景が目に浮かぶような、素敵な曲です。きれいな旋律と響きで、イギリス風な感じもあって、魔チョコはディーリアスを思い出しました。終楽章では、遊園地のような楽しい旋律も現れます。

ほら、聴きたくなってきたでしょ?
 シェフのヴェロ氏がおいしく料理してくれるはずです。では、また。
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2010年05月01日

5月の定期

 これから毎月の仙台フィル定期の曲目を思い入れたっぷりでご紹介します。みなさん聴きに行きたくなること請け合いです!

 記念すべき第 1回は、5月定期のスメタナ「わが祖国」全曲です。この「わが祖国」は、滅多に全曲で演奏されることはありません

なぜかというと、“長い から”です。

 でも、この曲だけでおしまいというにはちょっともの足りないのです。ですからプロのオーケストラの定期演奏会で聴けるとい うのはそれだけでも貴重です。長いと言っても大丈夫。
 第2曲のモルダウはだれもが知ってる名曲ですが、モルダウだけを聴くのは、歌舞伎でいうと 幕見と一緒、お気軽なのはいいのですが、やっぱり全部聴かなくちゃ、良さはわかりません。初めて聴く人にもグッときます。美しくてカッコイイ。どちらも楽 しめます。

 魔チョコが、大学オケで初めて演奏したのが、第5曲“ターボル”でした。
 モルダウのような曲をイメージしていたの ですが、短く暗い曲だったのです。でも練習しているうちに、いい曲だと思えるようになりました。
 そして、この“ターボル”は第6曲“ブラーニ ク”への序章だったということに気付きました。

 6曲とも、スメタナの思い入れタップリの力作です。毎年チェコのプラハでスメタナの命日 (5月12日)に行われるプラハの春音楽祭のオープニングがこの曲です。
 全6曲、確かに長いのですが、この曲は「大河ドラマ」だと思って聴いて いただくと、長く感じません。山あり谷あり、自然あり、人間模様あり、とにかく聴いていて飽きません。

 魔チョコは、第1曲と第6曲がお 気に入りです。みなさんは、第何曲がお気に入りになるでしょうか?ぜひ5月定期でお確かめ下さいな。
 えっ!やっぱり長いのは苦手?でも、心配あ りません。通常、実際の演奏会では、第3曲と第4曲の間に休憩がありますよ。ぜひ5月定期に来てね。

 それでは、また来月お目にかかりま しょう。お楽しみに!
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